夜景が素敵な街=港町
船乗りだった親父が「香港の夜景はそれはもう素晴らしい」とよく言っていた。そのとき私は「日本では?」と聴いた。このとき自分たちが住んでいる街が出るのかと期待して。「日本では長崎だなぁ」と。横浜でも、神戸でもないんダァと子ども心にがっかりしてた。
いま大人になって思うと日本の夜景ベスト3は1位長崎、2位函館、3位神戸だなぁと。長崎で仕事をさせていただくようになり、クルマでも行ける稲佐山には何度か登らせてもらった。中腹には温泉施設もある。まぁ長崎観光ではずす人はいない場所だけれど。
夜景というのは真っ暗ではダメ
絵を描いたりしているとよく思うのが、光により色は変わるということ。光がなければ、夜景もさえない。真っ黒の空を撮って夜景という人は、ごめんなさいセンスがない。
太陽の光が少しでも残る日没前くらいが夜景を楽しむには最高の時間帯。レンブラント光とかフェルメール光とかあるように、色と太陽光の角度は恋人同士。ちなみに画家レンブラントもフェルメールも緯度の高いオランダ出身だから、太陽の斜め光の中で育ち、それがそれぞれの光を発見させたとも、まぁこんな説明は後づけで。今でもオランダの子どもは太陽光線は斜めの光だとおもい絵を描いているんだろうけどね。
三大夜景の一つ
世界の夜景で観ておきたいのが、日本には二つもある。世界三大夜景は香港、函館、ナポリ。そして世界新三大夜景は香港、長崎、ナポリ。
港があり、そこそこの都市で、そして観光地として魅力ある場所が多い。そして何より山がすぐそこに有り、その山腹から街の夜景が観れるところ、がつまりは夜景の名所。
東京タワーとおんなじ標高333メートルの稲佐山が長崎ではその役割を果たしている。山頂へは、ロープウェイでも行くことができ、淵神社の社殿横にあるけったいな乗り場から、イタリアのフェラーリを手掛けたデザイナーの手によるカッコいいゴンドラで、山に行くことができます。
クルマだと、中腹駐車場から長崎稲佐山スロープカーがオススメ。
長崎稲佐山展望台のウリは360度ビュー
長崎稲佐山展望台のウリは雲仙、天草、五島列島まで眺めることができる最高の立地条件があります。
伊王島大橋の向こうに高島が見えその左が端島、軍艦島。
雲と山の高さがおんなじくらいで観る天使の階段と呼ばれる幸運の太陽光の斜光が美しい光景、長崎福田周辺。
「カップルだけで稲佐山に行くと必ず別れる」
よくある迷信の一つですが長崎のカップルはあまり稲佐山には寄り付きません。「初恋は破綻する」とおんなじで、なんでこういう事をいう人がいるのかが、私には解りません。人を不幸にしたいとでも思っているとしか思えないからです。妬み嫉みの悪行の一つ。悪い行いをすると、周り回って自分にやってくるというのが日本の考え方。カップルをみていて、あぁ幸せそうだなぁと感じるだけで、こっちまで嬉しくなりますよね。
そんな気持ちが大切。カップルを見てお幸せにね、と思う気持ちが自分にも返ってくる。
長崎のカップルは世界に冠たる稲佐山ほどの山にデートに行けないなんて、不条理ではありませんか? 人に制限をかけるということは、それによってトクを得ようと企んでいる悪人の仕業です。それでつまりは金が儲かるからですね。人から楽しみを奪うのはもうよして欲しい。写真は長崎造船所での仕事の後登った2021年2月19日撮影。
稲佐山展望塔/8:00~22:00※長崎ロープウェイの営業終了時間に閉鎖されます。稲佐山展望駐車場/24時間営業
長崎ロープウェイ/営業時間:9:00~22:00個人往復1,230円/中・高校生920円/小学生610円
アクセス/長崎駅前バス停より長崎バス3、4番系統(下大橋・小江原・相川行き)に約7分乗車、「ロープウェイ前」バス停で下車して徒歩約2分