日本人は宗教心がないというが、そう振る舞う理由
世界価値観調査で宗教について問われた日本人? 「信心深い」14%「信心深くない」56%「無神論者である」19%。調査した国々で宗教について関心ないと答えた人がもっとも多かった国が日本。
「あの会社まるで宗教みたいだねぇ」とか言ってネガティブなイメージで宗教を扱うのが日本。西洋式価値観を強要されるのが嫌な人が多いのが日本人です。ただ無駄だと思いながらも、ルールには一応従うのも日本人です、だから細菌には優位性があるがウイルスを防ぐ効果がないのに無意味なマスクをします。
価値観を強要されるのが嫌な人が多いのは、ある程度日本では価値観が一致しているからです。日本では歴史上奴隷制度が無かった国です。奴隷制度自体、西洋人が作り出した自分たちは働かずにピンハネをする、なんだか今の社会システムにも似てますが。
天皇陛下の元に日本人は皆おんなじなわけです。そして上下の隔てなく共生していく、困った人が居れば助けるのが当たり前の国。それが『建国の詔』にも明記されている、すばらしい国柄。
戦国時代ですら、勝った武将が負けた武将の土地の農民を奴隷化したり略奪することは無かった。これは日本の民は武将に属すのではなく天皇に属するという考えだから。それを武力を持つリーダーもよく解っていた。
阪神淡路大震災や東北大震災の時にも、強奪や反乱が怒らなかったことを、ことも不思議なことのように海外メディアは報道しています。そんなことは日本民族なら当たり前のこと。集団の存続を誰もが考え、我先に生き延びようとする行動など取らないのが日本人です。
ただ道を間違えたリーダーもいた。小泉、竹中コンビが作り出したトップ層だけが潤うシステム。新自由主義なんて、もっともらしい言葉で、整形された奴隷化レイシズムですね。派遣労働が国内に階層を作り出した。そして日本は二千年以上奴隷制度がない国ですが、今移民政策で幸せの国ブータンやミャンマー、他のアジアの民を安い労働力として寄せ集め、そして過酷な労働をさせている現実。日本民族が考えることではないですね。これは将来の日本に禍根を残します、それは日本が階級社会になるということですね。いつまでたっても上がらない給与で働かせた人が歳をとれば、どうするんですか?
郵便局を叩くだけタタキ潰し、公務員を悪者扱いして国民にサービスする公務員を減らしたために、どうなった? 地方が疲弊したのもそのせいでしょ。公務員の業務を委託された派遣社員は竹中さんの役員会社パソナから来たんだよね、そしてその人たちはしあわせなん?
キリスト教が排除された理由は奴隷として日本民族を他国に売ったから
豊臣秀吉公が天正15/1587年に発令した【伴天連追放令】。その理由は、長崎からオランダ黒船に乗せられて若い女性や女の子が奴隷として連れ去られていた。朝鮮出兵のために九州福岡にいた秀吉公ですが、長崎での日本人を売り飛ばすキリスト教宣教師たちの姿を知り激怒したと言います。その数40万人以上、奴隷として一つの市全体に匹敵する日本人が海外で人以下の扱いを受けていたのです。奴隷文化を日本に持ち込んだのはキリスト教宣教師たちです。それまで、今も日本には奴隷制度はありませんからね。
私たちの国で50万人都市は新潟市、川口市、宇都宮市、千葉市、船橋市、八王子市、静岡市、浜松市、堺市、姫路市、岡山市、松山市、北九州市、熊本市、鹿児島市の市民全員が海外へ日本人奴隷として売られて行ったの同じですよ。
それまで日本の歴史では、奴隷として、つまりモノとして人を扱いお金で買うなんて行為はありませんでした。それが堂々と宗教をカサに行われている実態。秀吉は貧しい小作人の出身です、そこから天下びとまで登りつめた、そんなことは西洋社会では不可能です。ここが西洋と日本の国の成り立ちの一番の違いです。今誰かがたわごとのように言う「上級国民」とはこの西洋社会のマネですね。日本で上級も上流も下級民族などというレイシズムを、天皇陛下が許しませんが。
キリシタン大名禁止令
太閤秀吉をさらに激怒させる事件が起きます。文禄5年/1596年に起きた【サンフェリペ号事件】。チリから銀を安く買い叩き、スペインの製品をチリに売りつける。その銀をスペインへ持って帰る途中のサンフェリペ号が台風で土佐に漂着します。そのスペイン人乗組員が「日本も近いうちにフィリピンのようにスペインの領土に成る」と助けてもらったにもかかわらず言い放った。
当時海を制していたスペイン国ですが、この図に乗った言葉に激怒した秀吉公は、スペインに宣戦布告ともとれる文書を送ります。実は当時、世界で一番武器の銃や弾薬を持っていた国は日本だったのです。それを知っていたスペインはこれ以降、日本には何も言えなくなります。
この事件により、罰せられたのはキリスト教徒たちで、思えばとばっちりに近いミセシメ。しかし、悪いことをした罪を犯せばこう成る、それを示すのもリーダーの役目。宣教師と信者たち26人が長崎で十字架に架けられて処刑されます。のちにバチカンより【聖パウロ三木と仲間たち】と呼ばれて聖人と成ります。
ただし、秀吉公は当時いたキリシタン大名にはさたはなく、日本らしい曖昧な方向へと。ただキリスト教は表向きは禁止のため、改宗すると。そんな中、信心深い高山右近は大名の地位を捨てて、下野してまでもキリスト教を信じると。
島原からゆきさん
秀吉の後、また長崎で大変な事件が起こります。それが寛永14年/1637年10月に起こった【島原の乱】日本歴史上最大とも言われる百姓一揆クーデターです。島原地方というのは長崎出島のある長崎からは少し東に離れた火山でできた半島です。火山灰土ですから、土地はそれほど豊かではありません。火山による温泉、温泉という言葉の語源ともなった雲仙温泉や小浜温泉などがあります。
当時貧しい農家は子どもたちを奉公に出して小金を作るしか税金を納める手段がなかった。それをうまく逆手にとってオランダ商人たちは少年少女たちを海外へと持ち出し、奴隷として売りさばいた。そんな現実を目の当たりに見てて、怒りがこみ上げない人はいない。
島原の乱はどうしても天草四郎のキリスト教徒姿がイメージとしてあり、教科書ではキリスト教の戦いのように捉えられがちですが、本当のところは税金の厳しい取り立てに我慢できなくなった農民たちの民一揆です。
農民とキリスト教徒たちが一丸となって戦った時、ポルトガル軍の援軍を期待していたとの見方もあります。しかし、今の貧しい島原農民の状態があるから、安く子どもが手に入り奴隷として売れるのだからポルトガルが味方するわけがありません。
そして宗教が戦争を起こす、その実例として。島原の乱でオランダ軍が幕府側に援助する。オランダはキリスト教プロテスタント、カソリックの旧教であるポルトガルとは反対勢力。つまりは日本利権をオランダがとるかポルトガルが取るかの戦い、そしてキリスト教の新派と旧派の宗教戦争。まぁ日本人から見ればおんなじキリスト教なんですけど〜
日本民族を侮辱的扱いとする奴隷売買に徳川家康公も激怒して、江戸幕府は豊臣秀吉時代よりも厳しい【キリスト教禁止令】を慶長17/1612年に出します。これにより江戸時代からは完全にキリスト教布教は禁じられます。同じ宗教であるにもかかわらず、戦う、しかも自分たちではなく他人に戦わせる、このあくどさ。これが日本ではキリスト教が流行らない理由ですね。
『島原の子守唄』おどみゃ~ 島原の~
しかし島原の乱で、税金の取り立てが緩くなったともききませんし、島原地方はその後も厳しい生活が続きます。
『島原の子守唄』は、島原から他国へ出稼ぎに行った「からゆきさん」を歌ったものです。貧しさ故に騙されて海外に送られていった娘たちを哀れむ歌とも言われています。
19世紀後半、黒いダイヤと呼ばれていた石炭を九州の炭鉱から積み出す港が長崎、そこから黒いダイヤとともに渡って行ったのがからゆきさん。奴隷ではないので、ある程度稼いだら長崎に帰ってきて、他の人から羨ましがられる生活ができた人も居て、『島原の子守唄』の歌詞にも歌われています。
つなぐ島鉄と呼ばれる島原鉄道
島原半島の東側の有明海に面する島原から諫早を海岸線沿いに走る列車は風情があります。鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい電車です。海に近い駅はたくさんありますが、その中でも超オススメ。朝と夕は1時間に2本、あとは1時間に1本のローカル私鉄ですが、もう立地条件とその駅のたたずまいはすごいです。
幸せを願う黄色いハンカチが風になびき、青い海の向こうには阿蘇山系がデーんと横たわりロケーション最高で、爽快な景色です。無人駅なので、島原鉄道についての質問は諫早駅、島原駅といった大きな駅で聴いておくといいですねぇ。
シアワセの黄色いハンカチが駅プラットフォーム中央に掲げられています。
このハンカチどこで買えるの?
海側にあるホームの待合所にある子ども大好き【ガチャガチャ】から出てきます。シアワセそうなカップルがふたりでガチャガチャ回す姿がほほえましいんです。文字を書くためのマジックペンも用意されています。ガチャガチャ1回500円でした、2021年。
私は仕事先の長崎市内からバスで雲仙小浜に行き宿泊して、その後バスで山を下り島原城を観光した後に島原鉄道に乗って三つめの大三東駅へ訪れました。有明海は干満差が日本一大きい海で6mほどの干満差があります。海を観ているだけでも一日楽しめそうなくらいの駅です。
私が訪れた2021年、駅にいたのは東南アジアからの出稼ぎの男女カップルでした。彼は「日本では日本人と同じように住む場所や食事がちゃんと提供されて、そして稼ぐことができ、それを親元へ送ることができる」と嬉しそうに話していました。単線の行き違いホームがあるここ大三東駅で、彼は島原へ彼女は諫早へと電車に乗り込んでいきました。あ、ここでお別れなんだ。彼らのシアワセを願い、私は大三東から旅立ちました。
島原半島周遊には島原鉄道の「島原半島周遊パス」「しまばらめぐりんチケット」がお得です。
島原鉄道 大三東駅
島原鉄道サイト
長崎県島原市有明町大三東丙135-2