熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地は大きな岩
近畿大学の仕事をしていて、近畿大学グループの学校をめぐっていた時期があります。その時に熊野にある高専に行くたびに、熊野三山を参拝させていただいていました。その時に熊野速玉大社で、ここの御神体のお山に登られましたか? と言われて登ったのが神倉山にある神倉神社です。
標高120mにあるのが岩の御神体。ここまで登るのに時間は20分程度ですが、しかし険しい。階段があるのですが、角度は90度に近いところもありロッククライミング状態です。足腰の弱い方は相当慎重性が必要です。
五百数十段の仰ぎ見るような自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩があります。
全国にある熊野神社三千社のすべての元がここですから、下から仰ぎ見るだけでもご利益ありそうです。「宮島と同じ鳥居のカタチや」と子どもが言ったのですが、袖柱がある6本脚の赤鳥居。ここから登ります。
子どもと一緒に登ったこともあるのですが、その時は新宮駅から1キロほど町を散歩して、住宅街の向こうに赤い渡り橋が、ここからがあちらの世界。でもほのぼのとしてます。
日本神話で天磐盾として出てくるのがココ
熊野三山にはみなさん行かれますが、ここ神倉山はお手軽には登っていけないので、見落とされがちですが。蟻の熊野詣での原点がココですから。ここに居た時に感じた力強いパワーはすごいです。
スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんがこの地を訪れられた時に「ここが熊野信仰の元である」というお声が聴こえたそうです。それほどスゴイパワーが秘められている場所です。日本屈指の強い力がある石があり、そして気がある場所です。
巨石として熊野市にある花の窟神社の巨岩と二つで一つとも言われています。神倉が陰陽の陽の岩、花の窟が陰の岩と言われています。自然信仰の岩のふたつですが、神倉は直線的で花の窟は女性のふくよかな温かみを感じます。
ゴトビキとは新宮の方言でヒキガエルを表すとか。ヒキガエルといえば大カエルに乗った忍者を思い出しますが。神倉神社は無人ですから、御神札や御朱印は熊野速玉大社で授けていただけます。
〒647-0044 和歌山県新宮市神倉1丁目13−8