モミジ、カキとくれば秋じゃん
安芸の国にある風光明媚な島・宮島。瀬戸内海は島が多いことで有名です。そこには多種多様な島があります。
一番大きく、国が産まれた時の淡路島。武将がこぞって自分の分身である刀や鎧兜を奉納した大三島。ひょっこりひょうたん島😂オリーブの美しいあずき島。そして空海大師、平清盛公、豊臣秀吉公が愛した宮島。※大鳥居は、2019年6月17日から大規模な保存修理工事中でした。全体がシートで覆われた状態でした。今は新しい鳥居になってます
カキだけじゃなく穴子に鹿の島
宮の島ですから
福原京で宮島の復興をゆめに観て、今の嚴島神社の海の回廊と本殿を作ったのが平清盛公。「とうちゃん、ここなんで壁がないの」と子どもを連れて行った時に言われて、はたと気がついたのです。
柱の間に板は貼っていない、オープンなんですね。「公開空地」なんて聞こえは良いが、地域住民が入ってくるからと塀を立てている建築物が今の日本のあり方ですが、ホントはオープンな方がいい。誰でもそこに入ってこれる。確かに敵も入ってくるだろうけれど。
なぜここも塀がないんだろう
宮島がある広島の県の木は、モミジ饅頭のモミジの木。そしてモミジの木は秋には紅葉する。だから「あきのみやじま」を今では秋と思っている人も多い。そうなんです、ぜひ宮島には秋に行って欲しい。
太閤秀吉公も宮島を愛していて、千畳閣を奉納しています。ここには巨木のイチョウの木があって秋には、とんでもなくキレイです。千畳閣は、その名前からわかるように千畳の広さの舞台のような場所です。ここにも塀がなく、イケイケ状態ですから展望が素晴らしい。
人の世の 心のやみを 照すなり
空海のお寺さん多喜山大聖院さん。宮島の高台にあり、周りには広島の木モミジが。秋はキレイです。このお寺さんに研究室の後輩たちと訪れた時には、坐禅体験をさせていただきました↓。フラフラしていたらパシッ、もちろん打たれます。体験旅好きな方はいかがですか?
宮島を訪れても嚴島神社と鹿だけでは、ソンを島す。大聖院への道すがらは素晴らしいです。その町並みや風景、そして人。住んでらっしゃる方が挨拶をしてくださる。これ、この感覚が人の心をほっとさせるんですね。
「なんで嚴島神社に五重の塔があるん」
明治の時に日本は開国するために、宗教を分けようとしました。それが神仏分離令。でも日本はやおよろずの神と言うように、私たちのDNAの中には仏さんも神さんもおんなじなんですね。だって祀ってあるのは、現世からは離脱された神さまなんですから。
お寺も神社もそう言う意味ではおんなじ。確かに成り立ちや歴史は違いますが。それでも日本人は、このお寺さんは真言宗だから手は合わせませんなんて無粋なことを言う人は少ない。臨済宗、日蓮宗であろうが曹洞宗であろうが自然や仏さま、神さまには手をあわせる。
日本は無宗教だなんて、共産主義国みたいに言う非愛国人が居ることが、不思議なんです。そんな人たちは何を信じてるんだろうと。この点をなぜ宗教人の方は何も言わないのかも不思議ですが。日本は一神教ではないですからね。自然の摂理のなかに、日本人はいて、神の存在を信じている。それを他国からとやかく言われる筋合いもない。
大聖院〒739-0592 広島県廿日市市宮島町210番地
日本三弁財天は今では日本四大弁天とも呼ばれます
日本では三という数字が好きで、三大なになにが多いのですが、その中が時代によって変わったりします。弁財天・弁才天を祀る四寺社を「日本四大弁天」と言います。広島県厳島の厳島弁財天本堂嚴島神社、神奈川県江の島の江島神社、奈良県の天河大弁財天社、滋賀県琵琶湖の北にある島・都久夫須麻神社竹生島神社。