桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

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桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

なんでこんなところに

西国三十三所巡礼の二十番目がここ善峯寺。善峯寺は春はしだれ桜が美しく、秋はもみじが美しいお寺さんです。観音菩薩を祀る近畿圏と岐阜県にあるお寺を巡る旅が西国三十三所で、日本で最も歴史がある巡礼と言われています。観世音菩薩が衆生を救うとき三十三の姿に変化されて救うという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝します。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

善峯寺は平安中期の長元2/1029年に源算上人が御自作の千手観音を奉安して、阿智坂の法華院と号したのが始まりです。千手観音は子年の人の観音さまと言われていますから、子年の人はぜひ訪れたい場所です。干支により守ってくださる観音さまが違います。あなたの観音さまを祀るお寺さんに行かれることもよきことと思います。

桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

しだれ桜

京都西山の、そのなの通り山の中腹にあるお寺さんで、この地域は花が咲き紅葉が美しく、これこそ雅です。この地は奈良から京都へ遷都された長岡京です。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

猪の地ならし

関東ではイノシシが街にでるなんてありえない話でしょうが、関西では市街地に普通にイノシシが出ます。この地域はツキノワグマも出るので、山登りの際は注意してくださいと告知されています。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

神社やお寺を巡っていると、イノシシの話がでて来ます。天皇家に取り入ろうとし、自分が天皇に成ることを画策した道鏡を失脚させ日本の国を守ったと言われている和気清麻呂はイノシシに担がれて宇佐八幡宮に行ったとも言われています。私は各氏族の間で守られていた動物が違ったのではないかと感じています。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

人についている動植物

藤原氏ならシカ菅原氏ならウシ和気氏ならイノシシ平家なら動物ではないですが蝶。各地域の人びとのまじかに居る動植物が、その人たちを守っているのです。それがその氏の紋章になるわけですね。神社なら眷属と呼ばれる神さまのお使いがこうした動植物なんですね。聴いたことありませんか? 神社で蝶々を観ると良いことが起こるとか。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

日本人は自然と共生して生きて来た人種です。だから自分とおんなじところ場所に住む動植物を愛し、大事にしようと思って来た民族です。人間も動植物も対等なのですね。この善峯寺はイノシシが大活躍して、地ならしをし、出来上がったと。お寺の看板に書いてあります。それを読んだ私の幼子は「あぁ『怪傑ゾロリ』じゃん」と、子どもと西国三十三所巡礼してる時言ってましたね。

日本の宗教の一つは仏教です

私は仏教を教えてくださる方から、こんな話を聴いたことがあります。親鸞聖人が26歳の時に、赤山明神さんの前で観音さまのような美しい女性に声をかけられ「私には深い悩みがあります。どうか比叡山に連れて行ってください」と。比叡山は女人禁制ですからそれは出来ませんと親鸞聖人はお伝えすると「苦しんでいるものこそ助けたいと思う慈悲が仏の心ではないですか。山にはシカやイノシシのオスもメスも居るではないですか。獣の動物たちの女はよくて、同じ動物の人間はどうして駄目なのですか」と。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

この言葉を聴いた親鸞は何も言えなかった「親鸞さまいつの日か全ての人が救われる、仏教をどうか明らかにしてください」と。比叡山の仏教・法華経では助からないのではないか? とそう思った親鸞は比叡山のお山をおりられたわけです。すべての人が救われるのが阿弥陀仏の本願と気がついたのが親鸞聖人。別に私は浄土真宗を薦めているわけではありませんからね、法華経を信ずる日蓮宗やそこを破門された政党経済団体だって信ずるものは救われるです。宗教がなければ生きていけない人だって世の中には存在するわけですから。ただね人の弱みに付け込み宗教のように見せて物を販売いする経済活動はどうかと思いますが。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

人はしあわせで生まれるのです

阿呆な教祖さまを信じるくらいなら、ご自分の干支である観音さま巡りの方がよっぽどご利益があると。日本人が神社やお寺さんにお参りに行くのは、自分と対峙するため。そこでなんらかの気づきを得たいため。

まぁそんなことよりキリスト教徒である西洋人が京都のお寺さんや神社を巡るように、そこにいけば快適な空間が存在するとか、お花やもみじする木々に触れ、自分が自然の一部なんだと実感するでもえぇじゃな位ですか。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

この世に生まれてきたのは、しあわせになるために人間として、何かしら活動してるわけですから。桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京

春ははな 秋はもみじの 結び木は この世のしあわせ めでたかりけり

ここ善峯寺をしあわせにした桂昌院さんの歌が上の句です。徳川三代将軍・家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母ですね。47歳の時に善峯寺を開かれてからも世俗の名聞利養を捨てた生活をされ、「希世ノ碩徳台門ノ長者」と民衆から仰がれます。

時代劇ドラマでは徳川綱吉の母、桂昌院・お玉さんの描かれ方は、綱吉を溺愛して堕落させ、犬好きで身分が低く教養がない、迷信深い愚かな母。なぜこんな描かれ方をするのか? 低い身分から玉の輿に偶然になっただけの人だから、と言う人も。大奥では「大根売りの娘」と馬鹿にされて、そんな世俗に嫌気をさして隠遁されたとも言われています。

桂昌院

桂昌院さん

善峯寺は春はしだれ桜が美しく、秋はもみじが美しいお寺さんです。山の中腹に位置し、境内全体と山のもみじがもう感動です。広大な境内と向かいの山全体が赤や黄色に染まるのです。JR東海のCMで有名になってしまったのが関西人にとっては、ちょっと残念。お山ですから、関西の街なかの紅葉よりもだいぶと早いです。ここの写真は令和4/2022年11月18日です。

西山善峯寺さん
創建年/長元2/1029年s
宗派/天台宗単立寺院
本尊/千手観世音菩薩 /安居院仁弘法師御作
所在地/〒610-1133 京都府京都市西京区大原野小塩町1372

桜も紅葉も素晴らしい善峯寺@京都西京・長岡京【干支ごとの観音さま】

子年/千手観音菩薩
真言「オン バサラ タラマ キリク」
丑年・寅年/虚空蔵菩薩
真言「ノウボウ アキャシャ キャラバン オン アリキャ マリボリ ソワカ」
卯年/文殊菩薩
真言「オン アラハシャ ノウ」
辰年・巳年/普賢菩薩
真言「オン サンマヤ サトバン」
午年/勢至菩薩
真言「オン サンザンサク ソワカ」
未年・申年/大日如来
真言「オン アビラウンケン バザラ ダトバン」
酉年/不動明王
真言「ノウマクサンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」
戌年・亥年/阿弥陀如来
真言「オン アミリタ テイセイ カラ ウン」

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