江の島弁財天さまに守られた江島信仰の発祥の地岩屋 Travel to KanagawaEnoshima

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江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

江の島の超パワースポットがここ岩屋

江の島には表の江ノ島とうらの江の島があると言われたりします。江ノ島のイメージ写真でよくある本土側からみた光景、江ノ島海岸とも呼ばれたりする片瀬海水浴場側から見た風景。その裏っかわにあたるところにあるのが岩屋です。つまり太平洋に面したところにある洞窟です。江の島はこんもりした岡なのでたどり着くにもアップダウンがあります。

浮世絵師・歌川広重の「相州江之嶋岩屋之図」

浮世絵師・歌川広重の「相州江之嶋岩屋之図」

一番手軽なアクセス方法が、江の島に架かる弁天橋の途中にべんてん丸の船着き場があります。そこから船で岩屋洞窟のある稚児ヶ淵まで船が出ています。船は往復できますから行きは船、帰りは歩きなんてこともいいかも。

湘南海岸>江の島海岸>片瀬海水浴場

旅気分が盛り上がる「べんてん丸」で岩屋へ

波の浸食によってできた海食洞窟が「江島岩屋」です。弘法大師や日蓮上人が修行したといわれる場所で、古くは1年でも限られた期間しかここに行くことはできなかった、海面上の洞窟でした。また源頼朝が奥州平泉の藤原秀衡征伐を祈願したのがここ「江の島弁財天」。江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

かなり古くからの長い歴史を持つ岩屋ですが、岩屋は第一岩屋と第二岩屋に分かれています。第一岩屋や152m、第二岩屋が56mあります。第一岩屋は古くからこの岩屋の先が富士山麓の人穴へと繋がっているという伝説があります。

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

岩屋の入り口

江ノ島の弁天さんに会いに行く

ここ江ノ島の岩屋は、江ノ島一番のパワースポットと言われています。海岸べりの洞窟の奥にお宮があります。波が押し寄せるところで、岩屋の前には千畳敷のような海底が隆起した平らな岩場「稚児ヶ淵・ちごがふち」が広がります。

岩場には潮溜まりがいくつもあり海の生き物が生息していて、子どもたちの格好の遊び場になってます。ただし海藻で滑りやすくて転倒します!お子さんには注意してください。また富士山の向こうに沈む夕日が美しく「かながわの景勝50選」にも選ばれています。この稚児ヶ淵は地震で隆起したと言われています。地震前までは海の下だったところ。そのため古くは「岩屋」は海の洞窟だったんですね。

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

江の島の歴史がわかる展示

この岩屋、平成29/2017年10月23日〜平成30/2018年4月28日の187日間、台風21号による津波による大きな被害で閉鎖されていました。

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

何を観てるのかなぁ〜「ナニカおるで」

ホントは怖くない、観光地の穴場。今はローソクなし

江ノ島も海岸から観るだけの人もいれば、表の神社と参道のお店をひやかして歩く人、そして温泉入る人、江の島シーキャンドルに登る人、水族館に行く人。カップルなら龍恋の鐘を鳴らしに行く人。

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

岩屋内はLEDでところどころ照らされていて真っ暗ではありません。鳥目の私でも普通に歩けました

なぜだかネットでは「岩屋は怖い」との検索キーワードが出てきます。以前は岩屋内部の見学時にろうそくを持って入るほど暗かったからだそうで。2020年夏に行った時にはろうそくは要りませんでした。

子どもにウケるのが、岩屋奥にある龍の雄たけび。なんだかゴジラの鳴き声と似てます、というかおんなじ? 江ノ島で今一番の人気スポット金運が超上がるといわれる「銭洗白龍王」も龍ですが、江ノ島中なぜか龍が鎮座します。

江の島 亀石

沖に泳ぎ出る亀のような石「亀石」

これは「天女と五頭龍」伝説からです。え! 五頭龍、ゴジラのキングギドラでも三頭龍! それよりスゴイ。

「天女と五頭龍」伝説

その昔、鎌倉の深沢山中の底なし沼に五つの頭を持つ悪霊が住み着き住人を苦しめていたんだそうです。この地を「子死越・こしごえ」と呼び、子供をいけにえに取られることから恐れられていました。

ある時、子死越前方の海上に密雲が何日もわたってたれこめましたが、天地が激しく揺れ動いた後、天女が現れ、雲が晴れると今まで何もなかったかのように一つの島が出来ていました。これが現在の「江ノ島」

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

第一岩屋の奥にある祠が江島神社の発祥の場所

天女の美しさに魅せられた五頭龍は、結婚を申し込むのですが、悪行がやむまでは断られてしまいました。龍は心を改めて、なんと結婚できたと。この天女こそが江の島で祀られている弁財天さんなのです。五頭龍は龍口明神社として鎌倉市腰越に祀られています。

江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

第一岩屋と第二岩屋を繋ぐ道

不思議なのが江ノ島か江の島か、それとも江島

地元の人は皆さん「江の島」というけれど。GO TOトラベラーとしては「江ノ島」、だって江ノ電じゃん。昭和44/1969年にバラバラな表記を「江の島」に統一しようとした経緯はあるそうです。住所表記は「江の島」。ただ固有名詞については、その限りではないと。これ、江ノ島の不思議なのだぁ。ちなみにこの原稿の江の島表記は実はMacOSが勝手に出してきた最初を打ち込んでるので、バラバラです。

日本三弁財天は今では日本四大弁天とも呼ばれます。日本では三という数字が好きで、三大なになにが多いのですが、その中がコロコロと変わったりします。弁財天・弁才天を祀る三寺社をいいます。都久夫須麻神社・竹生島神社広島県厳島の厳島弁財天本堂厳島神社、奈良県の天河大弁財天社、そしてここ神奈川県江の島の江島神社。江の島弁財天信仰の発祥の地岩屋@藤沢

江島岩屋

〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目5
営業時間/7月までは、9:00~18:00 ※季節により変動
料金/大人・高校生以上500円、子供200円
江の島岩屋の所要時間は30分。
江の島エスカーや、江の島シーキャンドル(展望灯台)利用券がセットになったお得な江の島1dayパスポートeno=passがおトク、小田急線往復とセットになったおトクチケットもありますよ。

YouTube,1/fのゆらぎ波の音,湘南海岸,江ノ島海岸,>片瀬海岸YouTube 1/fのゆらぎ波の音「江ノ島海岸>片瀬海岸」

ちなみに江の島は弁天さまを祀る江島神社があるパワースポット。海岸だけでなく、江の島の島の中も見所満載の場所です。

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