子どもがプリン山といった阿蘇米塚
阿蘇山に向かう途中、阿蘇パノラマライン沿いにあるプリン山・米塚は、ホント目につきます。とても均整のとれた姿で魅力的です、この山というか岡はステキです。米塚周辺の景観は、阿蘇火口付近のゴツゴツした荒々しさとは対照的に、なだらかで優美なのも絵になりますね。
以前は登山もできた山なのですが、景観保全のために入山禁止になっています。登山するための山頂への一直線の掘れた道ができていましたが、徐々にもっと美しいカタチに戻っているようです。
基底直径は約380m、比高は約80m。米塚を形成した一連の噴火活動で、大量の玄武岩溶岩も流出し、米塚の北~西側一帯に広く堆積しました姿だそうで、この岡も火山活動のひとつだなんて、少し驚きです。学術的にはスコリア丘scoria coneと呼ぶそうです。
真っ黒になったプリン
プリン山は真っ黒けになることもあります。阿蘇山のこの周辺は、土地を肥沃に保つために野焼きをします。阿蘇は放牧された牛や馬がいるので、食べる草が必要です。そのために阿蘇の草原を守るために数百年もの間、人々が野焼きを行って人工的に草原を作り出してきたものです。
一時期ダイオキシン問題、本当はダイオキシンは人体にほとんど有害ではないと結論づけされ現在は全くダイオキシンという言葉すら聞くこともなくなりましたが。1980年代から2000年までは、ダイオキシンでお金儲けをした人が多かったようで、利権ですね。ダイオキシン問題で野焼きや山焼きも各地で禁止されました。そのために荒れてしまった場所もあります。環境保護を言う人が環境を破壊している姿は悲しいと言うか、金のために環境というのがなんとも苦々しいと言うか。
でも阿蘇ではずっと野焼きが続けられていたから、美しい草原は残っている。そしてその草原の干し草で阿蘇の牛や馬は育っている。
米塚を観てるとなんだか気配が、と思ったら牛だった
阿蘇で驚くのはあか牛と言われる牛さんたちと馬。馬は草千里で乗馬できます。牛には乗れませんが。
あか牛は肉牛で褐毛和種(あかげわしゅ)で、熊本系と高知系がいるそうです。あか牛は、耐寒・耐暑性に優れていて、放牧に適し性格がおとなしく飼育しやすいという特性があるそうです。人なつっこいのもうなずけます。
米塚〒869-2226 熊本県阿蘇市乙姫