露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

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露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会戦国大名も愛した日本の温泉文化

日本書紀にも有馬温泉の記録が残るなど、千三百年以上の歴史を持つ日本だけの湯治文化。太閤秀吉をはじめ、数々の偉人たちが心と身体を癒した有馬温泉はその中でも、一度は入湯したい温泉ですよね。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

有馬温泉は六甲山の山懐にあり、自然景観がすばらしい場所でもあります。特に春の桜、秋の紅葉は最高です。六甲山は山全体が、と言っても六甲山という山はなくて神戸市垂水区から、芦屋、西宮、宝塚市まで続く山やまのことです。六甲さんは秋の紅葉シーズンはハイカーも多い、紅葉すばらしい山です。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

「日暮らしの庭」

有馬温泉の端になる六甲山頂からロープウェイ↓で有馬に降りてくる駅近くにある瑞宝寺公園は、紅葉がすばらしい場所です。太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と褒め称えたことから日暮らしの庭とも呼ばれる瑞宝寺公園の紅葉。今では関西を代表する紅葉の名所として知られています。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

瑞宝寺は明治の西洋かぶれの神仏分離令と廃仏毀釈運動によって明治6/1873年に廃寺になります。ですからお寺さんとしての建物はありません。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

明治元/1868年に当時廃城になっていた伏見桃山城から山門を移築ものが紅葉と映える建築物として姿です。昭和26/1951年に神戸市が瑞宝寺跡を公園として整備して現在の姿になります。近くには六甲川の小さな滝もあり、ほんとに美しい場所です。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

北野と並び称される有馬大茶会

太閤秀吉の茶会といえば京都北野天満宮で行われた「北野大茶会」が広く知られていますが、この有馬大茶会↑も有名です。秀吉と懇意であった茶聖、千利休をはじめ、後に五大老となる小早川隆景など錚々たる顔ぶれが参加したと記録されています。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

秀吉自身も愛用の銘茶器「鴫肩衝」をわざわざ持参したと、有馬の善福寺文書には書かれています。今では、紅葉の時季に有馬の芸妓さんによる茶会が開かれています。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

太閤秀吉に有馬を勧めたのは誰

有馬温泉を勧めたのは、太閤秀吉の大参謀として知られる姫路城の城主・黒田官兵衛。姫路から有馬までは70kmほどの近さで、六甲山と姫路の山々は色々な逸話がある場所です。京都の八阪神社さんに祀られている牛頭大王さんは、実は姫路の山から六甲山を通り八坂さんへと。そんな六甲山にある有馬温泉、ひと昔前までは六甲山は火山だと教科書にも書かれていました。今は違いますよ。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

太閤秀吉がすばらしい政治家だったのは、後半生だけで9回も公式に湯治した有馬温泉が、地震で壊滅状態になった時にいち早く復興に力を注いだのです。風水害がある国だからこそ、それが再び起こる前にすばやく対策を取る。だから豊臣秀吉公は人気があるわけですよね。

露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

有馬温泉も六甲川の氾濫による被害があったので、大二次災害が地震後起こらないようにそれも川を付け替えたりもしたのが秀吉公です。京都の鴨川の氾濫を防ぐために土塁を築いたように、その町の基礎を築こうとしたのですね。

どこかの政治家に聴かせてやりたいですよね。露と落ち露と消えにしわが身かな@有馬大茶会

瑞宝寺公園  〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町500−19
公園ですから24時間で出入りはできます。入園料は無料。
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