6歳の幼さで壇ノ浦に身を投げた安徳天皇
6歳の幼さで壇ノ浦に身を投げた安徳天皇(治承4/1178年2月21日 - 寿永4/1854年3月24日)。その海の下に人が歩いて本州から九州に渡れるトンネルがあるのをご存知ですか? 日本史上悲しすぎる天皇さま・安徳天皇。平清盛の娘・徳子・建礼門院が母うえ。【壇ノ浦のいくさ】で、おばあちゃんの二位尼/清盛の妻・時子さんに抱かれて入水。それが流れが強いこの関門海峡↑
その海を歩いて渡れることを実はみなさんあまり知られていません。自転車でも、ただし押してですが海を渡れます。平家の末裔と親に教えられて育った身の上では、ここを訪れないわけにはいかない、と子どもの頃から何度か訪れています。
世界的にも珍しい国道2号線関門国道人道トンネル
関門トンネルの車道の下を人道がひかれています。昭和33/1958年に開通した関門国道トンネル、もう60年以上の歴史があります。人道トンネルは全長780mで世界的にも珍しい歩行者専用のトンネルです。しかも無料。
戦前に計画された関門国道トンネル。海の下を渡れる人道トンネルはそう多くなく、珍しいものです。一度でもごじぶんの脚で本土から九州へ渡られることおススメします。トンネルの入り口は、源平の合戦があった壇ノ浦近く関門橋をみあげるみもすそ川公園に有ります。↓
風光明媚なみもすそ川公園
本州山口県側「みもすそ川公園」には攘夷戦争や下関戦争で長州軍が使った大砲が復元されています。私たち親子が訪れた時には、地元長州藩の末裔の方が歴史紙芝居を魅せてくださいました。日本のために戦った長州藩のマッチ王・瀧川辨三さんが作った滝川高校で学んでましたと言うと、満面の笑みで「こんな出会いもあるんだねぇ」と喜んでくださいました。
関門トンネルまでにはここから51m下までエレベーターで降りていきます。ワクワクしますよ。
車道が万が一のとき避難路
九州門司側の入り口はめかりやまの中腹にあります。私たち親子は自転車、通行料は有料ですが20円、を押して渡りました。サイクリストたちは九州へはこのルートが一番人気で、各地からサイクリストが来られてます。台湾からのサイクリストに挨拶をされましたよ。渡船で渡れますが、やはりひんやりとした海底を自転車で歩いて渡る、これこれ。
関門国道トンネル、実は上を走る車道が万が一のとき避難路としてこの人道トンネルは位置づけられているようです。高速道などのトンネルは非常用に側道として人道が並走していたりします。あれと同じですね。
1日に約一千人ほどが利用している国道2号線人道トンネル
ここでのインスタ映えする場所は県境山口県と福岡県をヒトマタギ。人道トンネルの一番深い場所で海面から58mの地点。夏でも海の中は涼しいですよ。歩くのは苦手な人には、観光地には名物の人力車があります。人力車でここを通れます。でも徒歩15分だけどね。
一部メディアで60年以上経つこのトンネルの老朽化で危ないかのフェイクでまかせ報道があります。取材してないの丸わかりです、この国道2号は2010年に100日以上通行止めにしてリフレッシュ工事をしていますとトンネル内に書いてましたわw (OvO) みなさん不安を煽ることで、自分が利益を得るようなヤカラには要注意ですね。
九州側の門司に渡ったら、エレベーター上がってすぐのおでん屋さんでオデンをいただきまぁす。美味いですよ。
関門海峡を渡る方法は5コース
1.JR下関駅から門司駅まで地下トンネルで所用時間5分、運賃230円
2.高速道関門橋をクルマで渡る、あっというマに九州
3.関門国道トンネル2号線を、クルマで渡る、通行料150円
4.渡船で関門海峡の海をみじかに感じながら5分。運賃は400円
5.そして15分自分の脚で歩いて渡る、タダ。
壇ノ浦古戦場〒751-0813 山口県下関市みもすそ川町21−1番