梅の王様・南高梅の名前は高田さん
紀勢本線を紀伊田辺で降りて、各駅停車に乗り換えて南部の隣は岩代駅。えぇどっかで聴いた歌。谷山浩子さんの『テングサの歌』ですね😉岩代駅もちなみに南部町です。
みなべといえば、関西人は「南高梅の里」と誰でも知ってます。今では超ブランド化されていて、1個500円の梅干しまであったりします。
鉄道好きの息子を新しい「くろしお号」に乗せるため天王寺から紀伊田辺駅へと行き各停で引き返します。ちなみにこの区間の普通電車は対面式シートではなくて豪華な各停です。
南高梅干しの「南高」はなんと学校名です。南部高校園芸科の主任教師、竹中勝太郎先生が生徒と共に5年の歳月をかけて行った梅37品種の品種調査の結果、『高田梅』が最優良品種に選ばれて「南部高校梅」、略して「南高梅」と命名されたのです。高田梅は明治35年南部晩稲で高田貞楠さんが果実の大きい梅を見つけ、高田梅と名付けて栽培したのが始まりです。
観光地ではなく農作地ですから見学させていただく気持ちで
今では他の国にまで目をつけられているブランド【南高梅】。そう、自国に持ち帰り栽培して大日本南高梅として売り出したりして。日本で品種改良され大きく実がなった農作物を平気で横取し嘘をつく、この感覚は大和民族には許せません。
梅の花が咲くシーズンは南部の小さな駅は人でいっぱいになります。駅から「梅林」行きのバスも出ています。ただその辺の畑も全てと言っていいくらい梅の花満開、お散歩するのも最高です。
「南部梅林」は、丘陵地の上「梅公園」↓にはお弁当を広げられる広場や、南高梅以外の品種が植わっていたりします。入門場所からこの公園までは700m.丘の上はしゅるしゅると風が吹いて良い気持ちです。
ただみなべ町一帯の梅林は全て果実採取のための農林であり本来は観光目的ではないので、観る側も注意が必要です。梅林は丘陵地ですから歩きやすい靴でないとしんどいです。犬のお散歩もできます。しんどいは関西弁で疲れるなぁと。
花のかほりに誘われてミツバチと人が集まる
人工的に作られた実がつかないソメイヨシノの桜のようにとはいかず、梅の開花時期は不定で、年により満開時期は2月だったり3月だったりします。春一番が吹いたりすると散ってしまうので、年によってあたり外れがあります。私は観賞用の梅は花持ちが長くて、この南高梅は花持ちが短いんじゃないかなぁと。
日本一の梅林は一目何万本というくらい。この一帯の栽培本数は約8万本と言われています。山の向こうも白っぽく、それが全て梅の花、スゴイ光景です。武漢熱コロナショックで2021年、2022年と「南部梅林」は閉鎖されてます。2023年が待ち遠しいです。
みなべ町南部梅林 和歌山県日高郡みなべ町晩稲