京都の大学生カップルが初めてのデートどうする?
学生時代同志社大学の子と散歩するとき、いつもなぜだか平安神宮に行っていた。ただだし。近くの動物園行ったりして。久しぶりに行ってみたら、そうだ。京都に行こうではないが、そうそう神宮前の図書館で本読んでたわ、お金がかからないデートだね。
京セラ美術館もあるし。いまではおしゃれな本屋さんとカフェもあったりして。岡崎公園は大きくてぼけっとするには最高で、今でも京都らしいおとなしい子どもたちが遊んでる、これぞ京都と。
とにかく平安神宮に行かれると分かるんですが、京都らしく優雅に時間を、ゆったりと過ごせる地区がここなんです。自由の気ままな京都ですから、何をしててもいい感じだし。それでいて喧騒はないのが、奥ゆかしい京都らしさ。初めての京都で、しかも地方からカップルで行かれるお二人には、超おすすめ。まず平安神宮、その後どうしようなんて目的決めずにね。それで気がむくまんまに散歩して、京都らしさを感じる、やっぱりこれこれと言いながら。
京都の中では若い神社の一つの平安神宮
今では江戸幕府を倒したのはテロではなかったのか? なんて論争がありますが。倒幕派と誠の新撰組派、でも仕方なった派、そんなことどーした(^○^)で歴史を専攻されてる人と語ったこともありますねぇ。ただ京都人の彼は、幕末の動乱は京都の町を破壊したと。明治維新によって首都が東京へ移されたことも、彼や京都の人々にとっては心を打ちひしがれるほど辛いことだそうで、いまだにそう言ってますしね。
「千年の都、京都ももう終わりか」。明治維新で京都は戦場となり、両軍の大砲の玉が飛び、民間人も多大な被害を被った。蛤御門の戦火が飛び火し京都の3分の2は全焼。明治時代の京都の町はそれはもう酷い有様だったのだ。そして東京遷都後の人口は遷都前の50万人から半分以下の22万人に激減した。
「日本の都と言えるのは京都だけ」と。
「東や西に京なんてありません、京都には御所がございます。お前は西の京やなんて言うな」そう言い張る友を、笑ってた私がいたのですが。京都がなんとなくリベラルなのも分かる気がします。市民パワーは東の京都か、あ間違えた首都の京都か西の広島かと言うほど市民活動が盛ん。
ボロボロにされた町を復興しようと、まず市民が考えたのがこの平安神宮。平安京遷都当時の大内裏の一部を復元しようと、壮大な心意気。平安神宮には平安京遷都のおり天皇だった遷都のおや神様・第五十代桓武天皇(天平9/737年-延暦25/806年)を祭神としています。明治時代の疲弊した京都を活気づけたのは、この市民の手による平安神宮計画だけでなく、土木工学者・田辺朔郎氏が手がけた琵琶湖疏水計画や日本初の水力発電所建設があります。こうした方々のご尽力があって、私たちがこうして京都を楽しむことができるのですね。
テロ放火による消失、神を信じない共産主義者の犯行
残念なことに昭和51/1976年1月6日午前3時35分に左翼活動家の加藤三郎しによる放火テロ攻撃による火災が発生。市民の手で造られた平安神宮の本殿はもちろん内拝殿など九棟が炎上、焼失しましたが、外拝殿の大極殿は被害に遭わずに済みました。
自動火災報知機を付ける義務がまだなかったころで、夜中に起こった放火だったため発見が遅れたのです。しかし、創建が新しかった平安神宮は、このころまだ文化財指定を受けていませんでした。この時代、こうした無神論者で宗教をなんとも思わない共産主義者による、寺社仏閣への略奪放火テロが頻繁に起こっていました。
残念なことに文化財指定を受けていないということは、国からの再建の補助金をもらうことはできません。しかし京都市民の思いは強く、また全国から募金が集まり、3年後に本殿や内拝殿が再建されました。創建も再建も寄付で建てられるという心温まる平安神宮の存在。
しだれ桜が美しい庭園
平安神宮神苑は、明治を代表する日本庭園とされています。社殿を取り囲むように池泉回遊式となっており、東西南北4つの庭から造られています。
総面積は1万坪もあり、明治を代表する造園家の小川治兵衛氏らが二十年以上の歳月かけて造った素晴らしいもの。平安京千年の造園技法の粋を終結させたものと言われ、昭和50/1975年12月には国の名勝に指定されもしました。
四季を通じて美しい花々が咲き誇る名園は、風光明媚な趣と神々しい風景を織りなしており、訪れる人々の心をほっと和ませてくれます。中でも注目すべき観光スポットは、蒼龍池にある臥龍橋です。
ここに使われている石柱たちは、ナント豊臣秀吉公が造ったもので、三条・五条大橋の橋脚に使われていたものだです。この臥龍橋には、「龍の背にのって池に映る空の雲間を舞うかのような気分を味わっていただく」との、作庭者小川治兵衛氏の意図が織り込まれています。
池に咲き誇る蓮の花と石柱を配した景観は言葉を失うほど壮麗です。ぜひ、訪れてみてくださいね。また、華やかな朱の社殿に桜が映える平安神宮は【時代祭】でも有名なんです。京都三大祭りの一つで、毎年10月22日の時代祭は、明治から遡って風俗文化の変遷を表現しており、2キロに渡たる行列はそれは見事です。
平安神宮〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町