平家の「やまひこ」源氏の「うみひこ」?
子ども心に不思議だったのがロープウェイの名前の命名。海を牛耳っていた平氏は海彦とちゃううん? っと。そして新羅からの源氏は山の兵士「やまひこ」じゃん。いまだに謎ですが。
鉢伏山にかかるロープウェイの「須磨浦ロープウェイ」。2007年に川崎重工で新造された3代目の東に「うみひこ号」西に「やまひこ号」。初代は1957年9月山陽電気鉄道の直営で開業。1980年に2代目になり、今三代目。大人(中学生以上)片道500円、往復920円。
ここはロープウェイだけでなく、世界でここだけの乗り物カーレーターや、摂津と播州をひとまたぎする観光リフトがあります。
世界一ののりごこちでここだけの乗り物カーレーターは、もともと国内2ケ所にあったもの。1966年3月に開通した「須磨浦カーレーター」。「サンケイバレイ/現在びわ湖バレイ」にもあったのですが、1975年に廃止されてここだけに。世界で唯一の乗り物、年間約12万人が利用しています。
いまだに手動で動いてた須磨浦ロープウェイ
実はこの「須磨浦ロープウェイ」は日本では珍しくなった手動式。人の手によってロープウェイを止めるので、駅に近くなると徐々に速度を落とし、知らない間にホームへ到着するというもの。ただ手動式は1957年に導入してから、部品変更で使ってきたもの。
今後の供給を考えて、自動運転装置への転換やワイヤー交換を今回おこなうための2021年は休業しました。源平合戦の舞台となったここ須磨浦ですから、平家の赤と源氏の白のゴンドラは三代目を継続利用するそうです。
須磨浦山頂遊園地と言いますが、垂水区
ここ「須磨浦山頂遊園地」の起点となる山陽電車「須磨浦公園駅」の上に駅舎を持つ「須磨浦ロープウェイ」は須磨区にありますが、その先にある「須磨浦山頂遊園地」は垂水区塩屋町梅木谷。ただ2020年12月現在でもグーグルマップでは須磨区ですけどね☺️そんなもんです。なんでも信じ切ることに問題があります。自分で確かめてみましょう、ネット、テレビが言っていることを半分も信じている人などいないでしょけどね。
昔の国摂津と播州の国境です
観光地巡りとしてこられる場合の一番いい季節は桜の咲くころ。神戸一番と言われるほどの昔からの桜の名所です。今新たに「敦盛桜」と命名された新しい桜の名所もできています。瀬戸内沿いはソメイヨシノですが、鉢伏山の山頂付近は山桜が主に咲いているので趣が違います。桜のシーズンは須磨浦山頂と公園、そして須磨の浜だけで十分、観光気分満喫です。
桜だけでなく、もともとこの「須磨浦山頂遊園地」は住所、梅木谷でもわかるように梅の咲く地域。観光リフトで播州の国に渡った「須磨浦山頂遊園地」西斜面には今でも梅がたくさん咲きます。遊園地ですから子どもが遊ぶ遊戯器具があります。
初日の出の名所でもあります
また「須磨浦山頂遊園地」は初日の出でたくさんの方が昇るおめでたいところでもあります。2020年はロープウェイを使っての鉢伏山登山はできませんが徒歩では、子どもさんの脚で1時間くらいで登れます。登山は須磨浦公園駅の西側にある、線路をまたぐ道路を進みます。「須磨観光ハウス花月」さんを目指します。ここは桜のシーズンにお料理をいただくのが最高です。
子どもと一緒に登るたびに、ブランコなど遊戯器具で遊びながら、須磨の海を眺めながら、そして芭蕉の句碑を見つめながら1時間。芭蕉句碑の奥に桜の新名所の「敦盛桜」の園があります。ここはカップルが多いところです。
鉢伏山の登りは海側は急です。途中まで階段や石畳になって整備されているので、お手軽に登山できますから一度ぜひお子さんと登ってみてください。
須磨浦山頂遊園地チビッコ広場〒655-0872 兵庫県神戸市垂水区塩屋町