紋別の流氷突き刺す巨大カニ、ユルキャラよりもガチな町の人が作ったオブジェ
流氷を観に行って、ゲゲゲ! 関西人のさがなのか、こっちに目がテンになって。壷にはまったのが【巨大カニの爪】のオブジェ。大阪のノリといえば、巨大なフグやズワイガニのオブジェ。それに負けないというか、大きさでは勝ってしまっている不思議なオブジェが紋別の海には存在する。しかもリアル。しかもなんとなくアートっぽさもある、それにしてもデカさといいキテレツ。北海道らしいなぁと。
それもそのはずで、紋別市の人に聴いてみると「流氷アートフェスティバル」の参加作品だそうで、昭和58/1983年に彫刻家・長崎歳さんと紋別市民が共同して造ったとか。当時は「北海道でっかいどぉー」なんて宣伝文句で、北海道といえばなんでもデカイというイメージ。そのために巨大?!になったのか、これを作ったパワーがすごい、道民曰く「これもひとつのパワースポットやぁ~」高さが12m、幅が6m、重さ7t。
海の原ふりさけみれば紋別川 オホーツクにいでしカニかも
カニの爪、いまでは陸揚げされてしまっているとか。私が出逢ったときは、丁度流氷の時季で、そのときは海に移動していたのだとか。そのときにはシャケのオブジェもいた。しかし、お聴きすると「シャケはさぁ、熊でるっしょ。喰われたw」えぇ~、またもや驚き。ほんまかいな、と聴いてみたら、知らない間に海に帰っていってしまったとか。
それもスゴいですが。まぁシャケみたいに流氷と共にカニの爪も消えたらたいへん?! ということで陸揚げされたらしい。いまでは夜間ライトアップもされているとか。また道の駅「オホーツク紋別」の隣にある流氷科学センターでは、このカニの爪のキーホルダーが販売されており人気商品だとか。ちなみにシャケの親子というオブジェもあったらしい、、老朽化のため撤去されている、残念。
それにつけても流氷のスゴさよ、いやカニ
カニの爪もすごいけど、流氷はもっとスゴい。あたり歳に行ったせいか、ごちゃまんと流氷がいて流氷を砕きながらすすむ船・ガリンコ号も苦戦。流氷の上には、なぜかオオワシが。よく観ると流氷の上に打ち上げられた魚を食べている。
流氷が海を覆うと海の水が蒸発しにくくなり、雲がでない。冬のオホーツクはすこーんと蒼い空と海がつらなる。それでいて、しばれる。冬でも海水温はそこそこあるので、海風も海が蒸発した熱で暖まるのだけれど、流氷が覆うと風そのものがすこーんと冷気そのまんま来るのでサブイ。くれぐれも極暖着て暖かくして。
流氷は浜辺で、その地鳴りのようなきしむ音を聴いて欲しい。なんだか大地の歌のようにも聴こえる。くれぐれも流氷に乗ろうなんて考えはおこさないほうが。シャケのように流されますぞ。このカニ爪また海からニョキっとでて欲しいとおもうのは私だけか。@北海道紋別市
流氷情報はオホーツクタワー流氷観測レーダー
カニの爪(オブジェ)
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営業24時間?!