木造の瀟洒な駅
この因美線沿線には、昔ながらの木造建ての駅舎が残っています。ここ「美作河井駅」、中央のドームが美しい「美作加茂駅」、名前が面白い「和和駅」、そして寅さんの「美作滝尾駅」。それぞれ昭和の味のある駅舎です。
昔はそこで駅員さんが「切符を拝見」と検札していた木造りの枠があったり、板張りの待合室があり、ほのぼのとした気分にさせてくれます。昭和30-40年代のまだクルマ全盛の時代ではない列車時代には、ここからたくさんの方が岡山や津山に向けて旅立ったんでしょうね。
そのな名残りのためか、最近の無人駅によくある無機質でそこに留まろうとは思わない人の気がない駅舎でないことは確かです。現在の因美線は1日に上下12本の列車しか来ません。
近代化産業遺産除雪車転車台
ここ「美作河井駅」は転車台があることで有名です。2007年に土に埋まっていたのを発掘。2009年に近代化産業遺産に登録した手動の転車台があるのが因美線美作河井駅美作河井駅。
かつては因美南線の終着駅として昭和6/年9月に開業した駅です。翌年の昭和7年には智頭駅方面へ延長して因美線が全線開通したのです。
駅のホームはかつて急行列車が停まるために長く、その周りは山に囲まれていて、どことなく秘境の駅のたたずまい。木造駅舎と長い駅と転車台、それだけでも小鉄の息子は十分楽しんでいたようです。
美作河井駅〒709-3913 岡山県津山市加茂町山下