奥之院は弘法大師信仰の最大の聖地
今もなお、救いの手を差し伸べておられる弘法大師の御廟があるのが高野山奥の院。一の橋から御廟へと続く参道には20万基を超える墓碑や供養塔、慰霊碑が並び、人々の願いがこめられています。
ここにお墓がある武将だけでも織田信長、豊臣家、徳川家、明智光秀、石田三成、伊達政宗、武田信玄・勝頼、上杉謙信など錚々たる戦国武将メンバー。
歴女さんが観光協会でもらえるマップ片手にお墓巡りをされていたりと不思議な空間です。奥の院は広く、奥行きだけでも2kmありますから。まずは「奥の院口」バス停で降りて、静かな高野山奥の院の本当の入口↑「一の橋」から奥を目指すのがベストです。バスで「奥の院」のバス停まで行ってはいけません。
お墓の形は五輪搭といい、五輪塔は仏教の地水火風空の五大を表すとされています。地輪は四角、真ん中に水輪は球形、屋根型は火輪の宝形、風輪は半球形、空輪は宝殊型によって表されています。そして密教の凡字を見ることができます。
名だたる武将がお隣どうし
入り口近くに武田家の墓石があり、その奥に伊達政宗、石田三成、明智光秀の墓標が並んでいます。凄すぎません、こんな並び。そして三本の矢の毛利家、前田家、そして広い敷地の豊臣家。歴史ファンなら、もう大喜び(^○^)そして豊臣家のすぐ横に織田信長の墓所がひっそりと。信長を討った光秀のお墓もすぐ近く、この取り合わせ、なんだか笑ってしまいそうです。光秀のお墓の方が大きいのが気にはなりますが。結局死んだら、お墓もすぐ近くてね。
武将のお墓だけでなく、近代的なロケットのお墓やらいろいろ楽しめてしまいます。墓場で鬼太郎よろしく楽しむというのが、少し不謹慎ではありますが。手を合わせて、ご勘弁をと。
奥の院の奥には建物があり、そこに弘法大師さんの御廟があります。入定した前夜にあたる毎月20日の夜には「お逮夜ナイトウォーク」が開催されています。これは提灯明かりで歩き、御廟で祈りを捧げるというものです。20日19時に一の橋参道入り口高野山宿坊協会案内所に集合すれば参加できます。参加費無料、予約不要。
高野山奥之院〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町大字高野山550