神の島、大三島サイクリング

大三島生樹の御門

瀬戸内サイクリング

サイクリストとして訪れたい場所の一つが芸予諸島最大の島である大三島。何度か訪れていたのですが、今回は自転車で巡ってみたいと。生口島でレンタルバイクを借りて、生口島を一周してから大三島へ。島を一周というと海岸ベリだから楽ちんな印象を持ってしまいますが、大間違いです。神の島、大三島サイクリング

島一周はアップダウンがあるものと。それに海からの風を受けますから、意外に体力消耗します。私は高校生時代に部活で淡路島を一周していたのですが、海風をまともに正面から受けると厳しいです。大三島ぐるっと回ると40kmほどの走行距離で、初心者でも1日かければ楽しい距離です。ただ大三島の西海岸半分はアップダウンの繰り返しです。不安な人は電動アシストくんで。神の島、大三島サイクリング

生口島から大三島へ渡るタタラ大橋、なぜだかこの橋風がいつも強めに吹いている気がします。大橋を渡ると多々羅夢岬という道の駅があります。そこには【サイクリストの聖地】が。今各地でこうした撮影スポットみたいなものがつくられていますね。神の島、大三島サイクリング

一日サイクリングを楽しむのにちょうど良いのが、生口島、大三島サイクリングでちょうど良イイ感じ。お金で買えるものはなんら贅沢でも健康でもないから、ホント神の島を巡るサイクリングなんてシアワセ最高ですよねぇ。神の島、大三島サイクリング

四国今治側からなら鼻栗瀬戸の橋を渡って大三島へ。ここは能島村上水軍の海域。渦が巻き瀬戸内海の難所とも呼ばれているところでもあります。この辺り地上でも風の向きが読みにくく、自転車もしんどい言うてます。川の土手をサイクリングすると分かるんですが、水の流れる場所というのは風が通ります。そのため追い風と向かい風では、体力消耗も相当違います。

多々羅大橋で広島から愛媛へ

なぜ神の島と呼ばれるのか

伊予国一の宮である日本総鎮守大山祇神社。ご祭神は大山積大神一座。『古事記』『日本書紀』には「山の神」とあり、『伊予国風土記』には大海原の神、渡航の神とされています。木花開耶姫命・このはなさくやひめのみことの父に当たる大山積大神は、皇室第一の外戚として、また建国の大神として、全国津々浦々に大山祇神社の御分社があります。

大山祇神社には、参拝した武将から寄贈された武具、甲冑がたくさんあり、国宝級のものまで。宝物館にぜひご見学ください。その凄さに驚きます。それほど、武将に勝運の神として慕われていたわけですね。またこの島には【鶴姫伝説】と呼ばれる、この島を護った大山祇神社の神官の娘さんの話があります。国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具類の八割が、ここ大山祇神社の宝物館に収蔵されています。神の島、大三島サイクリング

サイクリングロードにも木々からの落とし物があり、それを避けながら走っているとこの島の豊かさを実感します。神の島と呼ばれるところは大三島以外にも厳島とかあるわけですが、神の住まわれる島ですから人の手が木々にも加えられない、ゆえに原生林のまんま、令和の時代まで生きています。大三島生樹の御門

楠の巨木がここにもあそこにも

大三島で必見の樹木は、もちろん大山祇神社境内にある樹齢二千年越えの楠の樹々もそうなんですが、根の部分をくぐり抜けられる木があります。神社から少し歩いたところ奥の院、自転車ならすぐの距離、歩くと10分くらい少しあります。「生樹の御門」いきのごもんという樹齢約3000年と言われる主幹幹周り11m根回り32mのこの巨大な老楠、周りにはこのクスのひこばえやシュロが繁茂。