みなで楽しむのがお祭り
「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置きまし大和魂」そう歌ったのは吉田松陰公。未来の日本人に恥じない生き方をすることをよしとする精神。
忠孝を尽くすこと、それが日本人のあり方。他人を嫉妬もしない、比べない。だから人の優劣をつけない。近くのコンビニで働いている肌の黒い特徴の人を、差別しますか?
私たち日本の国には「奴隷」という言葉はありませんよね。歴史の中で、他国と貿易をし出してから「奴隷」という言葉ができた。日本人も騙されて、奴隷として他国へ売られていった歴史もあります。
戦国時代に織田信長は、イエズス会から奴隷として黒人を差し出された。ポルトガルの植民地であった東アフリカから来た、その黒人。織田信長公はたいそう気に入られて「弥助/やすけ」という名前まで与えて、家臣として重用しました。武道に優れて活躍した弥助。
もし、明智光秀に信長が殺されていなければ、黒人の城持ち大名・領主が誕生していたかもしれない事実、こんなこと他の国で考えられますか。豊臣秀吉も、出自については色々と言われていますが信長公に見出されたひとり。
そうなっていたら今の世界もだいぶと変わって見えるのでは。大名・領主というと、日本にも階層・レイヤーがあるじゃないかと反論する他国人。でもたまたま大名・領主になっただけですよね、日本社会では転換点で大名・領主は代わっていく。太閤さん豊臣秀吉公をみれば、すぐ判ること。今の会社の社長とかの座を見ても分かりますよね、日本人なら「たまたま」って。言ってみれば。
お祭りは、地域経済対策ですね。その地域だけにお金を廻す、このことすら今の日本は忘れられていますよね。敦賀まつりを観に私が行った時、私が広島や関西で稼いでお金を福井に落とすわけです。ふるさと納税なんてそこの地域のお役人様の給与にしかならないですよね、それなら愛する地域に赴いてお金を落とすべきですよね。私は敦賀で、確かに平和堂におみあげ買いに行きました、おみあげコーナーがあるんですよ。ただお魚屋さんで、サバを何本も買って帰りました。
お祭りへの参加なんてのも、みんなで楽しむんだって感じですよね。「踊るあほぅに、観る阿呆ぅ。同じあほなら踊らにゃそんそん」と徳島の阿波踊りの歌い出し。
みんなで楽しむ、その感覚が日本のお祭りの良さですね。外国の方は「お祭りは宗教ですよね」と言います。違いますよね、お祭りは宗教宗派関係なく皆で楽しむものですと。
朝鮮半島から来た人からついたツルガの名
まだ日本という国号がなく倭国の時代に崇神天皇の時代に朝鮮半島から「都怒我阿羅斯等/ツヌガアラシト」が、この地に渡来したことにちなんで「角鹿/ツヌガ」と呼ばれるようになった、と『日本書紀』には書かれています。
朝鮮半島人である都怒我阿羅斯等はこの敦賀の地を統治して、たぶん朝鮮半島との交易などで敦賀の地を栄えさせたのでしょうね。彼の銅像がJR敦賀駅前にあります。
在日と呼ばれる朝鮮人の友人が何人かいますが、彼らに私が尋ねるのは、最近のこの数百年の間に半島からやって来たから在日で、戦国時代やそれより前にやって来た半島人は何人? それに華僑の中にも朝鮮人の方は数多くいらっしゃる。彼らはパスポートは中国だけど中国人それとも朝鮮人? と。戦国時代の弥助さんに子どもがいたとしたら、アフリカ人? ではないですよね。
弘法大師が高野山をなげうっても守れと
弘法大師がこの国の重要な場所だからなんとしても守れと、言った場所があります。それを人は龍の住む場所・龍穴とも、パワースポットとも言います。その一つが敦賀氣比神宮にある土塁↑。
その氣比神宮例祭は9月2日宵宮祭、3日神幸祭、4日例大祭、5日より10日まで後祭、15日の月次祭をもって終わる「氣比の長まつり」として有名です。このお祭りは、神輿、山車と踊り、縁日まで日本のお祭りのだしもの全てを行うみたいな感じです。
コロナによって4年間中止されていましたが、2023年に再開。仲哀天皇を祀った神輿が市内を練り歩きます。それに続き19基の神輿が市内を練り歩き、お祭り気分は盛り上がります。
神輿はそれぞれが氣比神宮へと集結、各基ごとに社殿に参拝。日本三大鳥居の大鳥居前に整列、そして浜の方へと神輿は担がれていきます。敦賀は港町として有名ですが、それとは対照的な自然の美しい浜・気比の松原も有名ですね。写真は2023年の祭りでの撮影です。
敦賀といえば、野球ファンというか高校野球ファンにとっては甲子園常連高校「敦賀気比高校」。私は甲子園に何度も敦賀気比高校を観に行きました。マッチョマン吉田正尚選手の高校生時代も観ました。東出輝裕投手、内海哲也投手も観ました、彼らがオリックス、カープ、ジャイアンツで活躍しているのを観て、なんだか嬉しかったですよ。この敦賀まつりに参加している敦賀気比高校の子たちと話しをできたのも嬉しかったです。これがその場所を好きになる、それが「お祭りの真髄」です。
氣比神宮〒914-0075 福井県敦賀市曙町11−68 氣比神宮例祭は9月2日宵宮祭、3日神幸祭、4日例大祭、5日より10日まで後祭、15日の月次祭をもって終わる「氣比の長まつり」