京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣@京都市左京区

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意外と知られていないこと

「京都の紅葉はどこが良いの」 私は京都の大学にも通っていたことがあり、関東のかたに聴かれます。関東での有名どころは嵐山、高山寺、善峯寺、東福寺などでしょう。でも京都の人が紅葉を楽しむ場所は御所であったり北野天満宮であったり、少し人気どころとは違う場所です。京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

関東人の方がいう京都らしい紅葉といえば、穴場は禅寺を目指しましょうと私は薦めます。そんな中でも意外なのが、ここ東山慈照寺さん。そう銀閣寺と呼ばれているところです、でも銀閣は本堂ではなくてその向かいにあるのがご本堂ですから、お祈りはそちらへ↓。

京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

奥に見えるのが本堂

銀閣寺のどこが紅葉なのよ、と言われたこともありますが、銀閣寺は禅寺の庭園を楽しむ場所です。禅宗のお寺さんは庭園を楽しむことに意味があります。そして瞑想するのです、お庭を迷走してはいけませんが、銀閣寺は迷走するくらい広いお散歩お庭です。

京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

哲学の道

銀閣前の丘に上がれば

銀閣寺とセットにされる観光スポットといえば、銀閣から南禅寺へと続く哲学の道。そして南禅寺さんも禅寺で、これまた隠れた紅葉スポットなのです。ただし、絶景かなの山門だけ見ないでください、拝観料が必要ですがお庭を鑑賞してくださいね。

京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

意外と見落とされがちな弁財天さま。インドの女神さまだった弁財天さま。女神さまですが、身につけているのは全て武器です。弁財天さまの真言「おん。そらそばてぃえい、そわかぁ」

東山慈照寺さんのお庭は少しだけ急な丘を上ります。そして銀閣寺を下手に見ると紅葉の素晴らしい光景が広がります。これが京都の紅葉の見方かなぁとおもいます。もみじした葉を、少し上からご覧になられるところがいいんです。

相手に譲るのが仏教の基本

銀閣寺は金閣寺に比べて地味ですよね。でも異彩を放っている。それはお庭を散策すればわかること。仏教では相手に勝ちや手柄を譲ることをよしとします。「床座施」という、席を譲るという感覚。相手が得をする、相手に手柄を譲る、そんな言葉がある国が私たちの住む日本。

京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

足利義政公愛用のお茶の井泉

それを感謝するという言葉があるのも、私たちの文化です、それが生まれたのは身分によって人間の優劣がないという感覚があるのが私たちのDNAにあるわけですね。

金閣寺に負けてなるものか、ではないのです。日本文化は一番が良いわけでもない。一番になるためには人さまはどうなってもよい、蹴落とせば良いのだ、そんな感覚を持てないのが私たちです。それを育んだのは、日本には奴隷制度がなかったからだと言う人もいます。天皇の元に皆兄弟なのだから、人に上下はないという感覚があるとも言います。

紅葉の一二を争っても意味はありません

一番、つまりその時たまたまリーダーとなったもの、今でいえば総理や会社の社長と呼ばれる人が偉いというわけではない。お金は貰えるけれど、それがどうしたというのが私たちの社会でした。

一番が良いわけでもなく、二番、三番と下がっていけばいくほど良いものを貰えるのが私たちの文化でもあったのです。それが証拠にえべっさんの開門神事のお宝は一番より二番、そして三番と良くなっていく、他国の人からみれば不思議な感覚、これでいいのダァ。京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

刺し違えても叩かなければ、ギャフンと言わせなければ、あいつが居なければという馬鹿な気持ちを、持ってはいけないというのが私たちの文化でもあります。京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

東山慈照寺銀閣〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
臨済宗相国寺派、大本山相国寺の境外塔頭で山号は東山
ご本尊/釈迦如来。
開門/8時30分~17時00分 拝観料が必要です

京都の紅葉といえば禅寺・東山慈照寺銀閣

 

 

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