厄年のご利益
西洋暦でいう今の年齢に1を足した年齢の数え年が男性なら25歳、41・42・43歳、61歳、女性なら19歳、32・33・34歳、37歳、61歳の年齢の時に身体の変調や思わぬ目にあうから注意しなさいと言われます。それが本厄、大厄とも言われる厄年と言われるもの。
確かに身体が変わるのが、その時季だと言われます。男性なら40歳前半、女性なら30歳代に身体のエネルギーの使い方が変わっていくのです。私が尊敬する安保徹先生は「子どもの頃から成長期は解糖系で、たくさん食糧を食べなければエネルギー不足になる体だけれど、だんだんとミトコンドリア系に体が変化するし食べなくてもエネルギー不足にならない身体になる」と。それが厄年の頃。
「変化するときには身体は、どうしても無防備になるから病気にかかったり、ウィルスにやられたりするわけですね。」と。若いときにはやたらと食べてしまうのは、そのエネルギー補給で活動するから。
でも歳をとると、あまり食べなくてもよくなる身体に成るのは、エネルギーの元が違ってくるからですね。それを昔の人は厄年になる頃に体質が変わると表現したのですね。
歳をとると急にこってりラーメンなんかを食べることができなくなります。お酒を飲みに行った後の、ラーメンなんて食べられなくなるのです。それは歳をとることで起こる身体の変化でそうなるだけで、別に何か大変なことが起こっているわけではない、ましてや病気なんてものでもないわけですね。
体調が変だとすぐに病院に駆け込むことで、世界で一番クスリを使う国になった。こんなにもたくさんのドラッグストア、これ麻薬店ですからね😀
ガンは良性悪性ともに体の中にいつも作られていく。それを処理するために、年齢がいくとこのエネルギー変化としてミトコンドリア系に変化していく。分裂抑制遺伝子、今でいうガン抑制遺伝子を持ち込んで、分裂を止めたり遅らせたりするわけですね。人間の身体の中には良い菌と悪さをする菌がバランスよくいてくれて、身体の調子が良くなるんですよね。
おそるべし厄年効果
ただひとによって、この変化が相当違う。そりゃそうですよね、季節が変わるごとに口内炎ができる人もいれば、生まれてこのかた口内炎ってなに? という人もいる。ウィルス感染に強い人もいれば、弱い人もいる。人間の身体の元になる食生活だって、ミルクを飲んで下痢をして陀羅尼助を飲んでる私のような身体の人もいれば、なんともない人もいる。辛い香辛料をまったく受け付けない人もいる。お酒を飲めない人もいる。なのにみんな一律で、おんなじ食べ物、クスリっておかしくないですか。
厄年を悪いイメージにとる人が多いですが、逆ですね。歳をとるということで身体を変化させて、いい状態に持って行ってくれている期間が厄年だと考えればいい。ただ微妙な身体状態なので注意はしなければいけない。それだけのこと、それをいにしえの人は厄年として身体に気をつけなさいと教えてくれているのですね。また厄は単に厄災ということではなく役とも言い、大きな役割を任されるとき、節目ともなる年齢なので神仏に祈願をしたといも言います。
ただひとは脅されると弱い。だから魔除けに、お祓いをするわけですね。これで精神状態は保たれるわけですから。そのお祓い効果が高いのが日本三大厄除けと言われている高野山の天野社、山城の石清水八幡宮、そしてここ東光寺さん。と言っても関西人は門戸厄神さんと呼んでますよね。私はこの横の学校に通っていましたので、女学院の日本版神さんと。
弘法大師の超パワースポット
門戸厄神さんには空海さんのすごいパワーが溢れます。ただこの阪急沿線はキリスト教系学校の宝庫なので、スゥっとしたおしゃれな雰囲気があります。門戸厄神駅には神戸女学院、お隣り甲東園には関西学院、両校ともプロテスタントのキリスト教の学校です。これが不思議なのですが。日本の神社やお寺さんの近くにはなぜかキリスト教会があったり、また新興宗教施設も目につきます。それが日本の宗教のあり方かもしれません。
門戸厄神さんのの正式名称は「松泰山東光寺」です。高野山真言宗別格本山となっています。歴史は古く、嵯峨天皇が41才の厄年であった天長6/829年に、愛染明王と不動明王が一体となって夢に現れました。その祈願を弘法大師に命じ、両明王が一体となった厄神明王像/秘仏・両頭愛染明王像を三体刻んだとされています。それが高野山の天野社、山城の石清水八幡宮、ここ東光寺へ勧請され他のです。ただ現存するのは東光寺さんだけです。
厄年という概念はいつから
厄年と言われる年齢になれば、精神的に、肉体的に様々な事柄によって不調を起こしやすい、調子が悪いという話が平安時代からありました。また年齢によって体質が変化する厄年というような考え方は世界各地にあります。つまりは人間誰しも感覚でそういうことを知って居たわけですね。
門戸厄神さんがあるところは岡田山と言って、小高い丘の上にあります。ここから大阪平野は丸見えです。西には霊験あらたかな六甲山地が連なります。阪神タイガースの歌で有名な六甲おろし、これが吹くのが寒くなる葉が色づく11月ごろです。この地の南には廣田神社さん、そして北には六甲山地の東の端・甲山神呪寺があり、超パワースポットと呼ばれています。
門戸厄神は国家、皇家、国民の安泰の祈りの場所
※厄年については諸説ありますが、あなたの体質が変わる時が厄年だと思いご用心してくださいね。
門戸厄神東光寺〒662-0828 兵庫県西宮市門戸西町2−26
参拝時間/9時~17時
アクセス/阪急電鉄門戸厄神駅より住宅地を歩いて10分岡田山の神戸女学院、以前は聖和大学と呼ばれてた関西学院大学を目指してください。