鬼から守る日本四大八幡宮
日本三大八幡宮のひとつ【やわたのはちまんさん】は京都の意外なパワースポット。京都府南部の大阪府と接する八幡市にある神社。京都の碁盤の目からは外れているので、関西の人以外はあまり知られていない神社でもあります。ちなみに日本三大八幡宮は、ここ京都府の石清水八幡宮、大分県の宇佐神宮と福岡県の筥崎宮。ただ日本四大八幡宮で+神奈川県の鶴岡八幡宮。
歴代の天皇がご参拝されたはちまんさんでもあります。ちなみに三大勅祭の一つが催されるのもここ「はちまんさん」。天皇の使者である勅使/ちょくしが派遣される祭を勅祭といいます。三勅祭とはここ石清水八幡宮の毎年9月15日の石清水祭、賀茂神社の賀茂祭/葵祭、春日大社の春日祭です。
京都うら鬼門を守るのが石清水八幡宮
おけいはんに乗って「石清水八幡駅」からケーブルカーで男山へ、運賃300円。標高は120mですから、歩いても30分ほど。でもかなりきつい登り坂です。京阪のケーブルカーをオススメします。このケーブルカーにはある秘密があります。それは持ち手の形状。これフィラメントのカタチです。なぜ? それはウェスティングハウス社と電気設備で争ったエジソン社のあのトーマス・エジソンと関係が深いからです。詳しくは現地で調べてね。
石清水八幡宮の朱塗りの社殿は国宝。清和天皇(嘉祥3/850年-元慶4/881年)の命により平安京のうらの鬼門、南西の方角を守護する神社として八幡大神を男山に祀り、社殿を建立したのが始まりで、貞観元/859年に創建。
「八幡造り」の建築様式としては、現存する社殿の中で最大最古と言われています。清和天皇は清和源氏でわかるように、源氏の祖ですから、ここ石清水八幡宮の八幡大神は源氏一門の氏神です。「武運長久の神」の神として、戦国時代の武将にも人気があった神社でもあります。京阪沿線の松下幸之助さんも、石清水八幡宮さんを信仰されていました。
ここで謎の八幡信仰とは
八幡信仰は全国に広まっており、その社である八幡社は全国4万社以上あります。祭神は応神天皇です。石清水八幡宮の使いの鳥は鳩です。鳩の御朱印も素敵ですよ。
もともと八幡神は謎というか、色々な説があります。
1.スサノオが成敗したヤマタのオロチの族長が祀られたという説。→これ悪者がまつられたって!?大蛇の神。
2.神功皇后、応神天皇の時代に渡来した秦氏の神であるヤハウェが祀られていた説、ヤハウェはユダヤの神さまで渡来人秦氏はユダヤ人という流れで考察されたもの。はた氏=八幡のはた?また秦氏がどんな民なのかは定かではありません。
3.新羅、今の朝鮮半島北に位置していた国の神という説。
4.漢字の「八」は「やおよろず」でも解るように、やおよろずの神として表現している。時代時代で、オヤシロも集合させられます、守る人がいなかったりして。今でも神社に行けば判りますよね、おいなりさんがいらっしゃったり、厄神さんがいらしたり。
そして「八幡信仰」をしたのが平家を滅ぼした源氏、中には新羅からの傭兵もいましたね、ここから八幡信仰が朝鮮半島からの神と思う人も多いのではないでしょうか。
一千年も前から赤組白組
源氏を表すのが「白旗」で八幡の「素幡/しろはた」ということになります。平家は赤旗で「源平の戦い」から運動会の紅白分けができたのですね。
元々は平家と源氏は仲が良かったのですが、天皇をどちらにするか? ということで当時の権力側から仕掛けられ対決、それから権力側=公家官僚統治から、武家統治の日本に代わっていったのですね。
平家の時代から源氏、北条、そして織田信長、豊臣秀吉を経て、徳川江戸時代のつい最近まで千年も続いてきたのですね。
今では全国に約二万四千という日本第二の分社を数える人気神が八幡神社です。第一位は約三万五千の稲荷神社です。
石清水を遠方から訪れるなら、ぜひソメイヨシノの桜のシーズンに。周りは桜だらけ。淀川中洲にある「背割り堤の桜」は京都一番と言われるほどお花見にはぴったり。超オススメです。ただし、桜の時季はクルマでは❌交通規制がありますし、橋が大渋滞です。ぜひお京阪電車をオススメします。
石清水八幡宮 〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30