日本書紀にも登場するキテレツ有馬のマグマ温泉.Go to Hyogo

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日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

薬湯・有馬のマグマ温泉

温泉好きとしても有名な豊臣秀吉太閤さんが、千利休をひきつれてたびたび有馬で茶会を催したことでも知られていて、現在でも紅葉の美しい瑞宝寺公園で有馬大茶会が催されています。また温泉寺横には秀吉が浸かったという湯船が再現されています。

日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

紅葉のシーズン開催される有馬大茶会

兵庫の有馬温泉、愛媛の道後温泉、和歌山の白浜温泉と日本三古泉に名をはせるだけでなく、有馬温泉は平安時代長保3/1001年の清少納言『枕草子』に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」の温泉が良いと書かれています。また室町時代の僧・万里集九が日本三名泉として有馬温泉、群馬の草津温泉、岐阜の下呂温泉を選んでいます。

のちに江戸時代の林羅山が同じことを言っていますが。有馬温泉がスゴイのは環境省が療養泉として指定している9つの主成分のうち7つもの成分が混合する、世界的にも珍しい温泉が超魅力的。

療養泉とは、温泉のうち、特に治療の目的に供しうるもので、表の温度または物質を有するものと定義されています。

物質名 含有量(1kg中)
溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1 000mg以上
遊離二酸化炭素(CO2) 1 000mg以上
総鉄イオン(Fe2++Fe3+) 20mg以上
水素イオン(H+) 1mg以上
よう化物イオン(I-) 10mg以上
ラドン(Rn) 30(百億分の1キュリー単位)=111Bq以上(8.25マッヘ単位以上)
総硫黄(S)〔HS-+S2O32-+H2Sに対応するもの〕 2mg以上
日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

太閤さんが浸かった湯船

マグマ水系型温泉と火山型温泉

温泉にはその湧いてくる場所によって違いがあります。有馬温泉はマグマ水系型温泉と言われる希少な温泉です。有馬型温泉とも言われる有馬温泉は、温泉地では当たり前のイオウの臭いがしないのです。これは兵庫県南部には火山がないのに温泉が湧くマグマ水系型温泉だからです。

日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

温泉寺

違いはお湯に含まれる元素の含有数や噴出量の違いがあります。有馬温泉のマグマ水系型温泉は地球の中心の核のマグマから大陸間プレートの隙間を通って、透明で超高温の温泉として湧き出てきます。

マグマは鉄Feと塩Naを多く含みます

Feは空気に触れて錆びて「金泉」になります。金泉は海水の二倍の塩分を含んでいます。噴出時の温度は98度、ほとんど沸騰状態で噴出しています。しかしその噴出量は少なく、そのため有馬温泉の金泉は湯船が小さいのですね。まさに希少価値!アリ有り。

またリチウムなどのレアメタル、マントルに存在するヘリウムガスの同位体「ヘリウム3」が検出されていて他の温泉地とは違う泉質が魅力の有馬。

日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

瑞宝寺公園奥にある滝

現在の泉源の多くは神戸市の管理下におかれています。第二次大戦の終戦直後、衰退した有馬の温泉再興に取り組んだ神戸市が1948年に天満宮境内での185mのボーリングで98度の高温泉を湧出させることに成功。これが現在「天神湯」といわれる有馬温泉の主力源泉です。その後周辺に6カ所の同じく高温泉が掘削されています。

日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

有馬川

有馬温泉がどのような熱源で加熱されているかは現在でもまったく謎

有馬温泉には天神湯に代表される高温の塩化物泉の金泉と炭酸の多い冷鉱泉の銀泉があります。有馬温泉は全般に放射性元素の含有量が高く、とくにラジウム・トリウム含有量では日本有数の高い濃度を記録している源泉もあります。有馬が有数の薬湯と呼ばれるのもこうした他の温泉地とは違う泉質からでしょう。

日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉オススメの金泉は、有馬に来たら必ず目に入る有馬川の横にある古泉閣の泉源のヤグラ。ここから坂を登った先にあるお宿までパイプを通りたどり着くまでに98度の温度が下がっていくと言われています。日本書紀にも登場する有馬のマグマ温泉

古泉閣〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町1455−1

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