計画より１ｍ長くなった世界一の吊り橋、明石海峡大橋
1995年1月17日にある程度完成していた世界一のつり橋・明石海峡大橋、それが地震で1m長くなった。震源が明石海峡付近でありマグニチュード7.3の直下型地震で、本土と淡路島の間が1m拡がってしまったのです。
地震直後の明石海峡大橋の写真↓が、道路の部分がまだ吊りさげられていないものです。阪神淡路大震災でマンションの2階部分がペシャンコで全壊した私は、この明石海峡大橋の凜とそびえ立つ姿を見て感動したのです。え！傾いても倒れてもいないと。日本の最新の技術は、たとえ大地震が来ようとびくともしなかったと。驚いて、当時はまだフィルムのカメラを構えたことをおもいだします。
阪神淡路大震災の記念碑と言われている明石海峡大橋
あまりこの大震災でも崩壊もせず、何ら問題なく建っている明石海峡大橋は話題にされません。というか旅の観光スポットにもなっていない。橋には道路の下を歩ける観光施設もあるのですが、来ているのは台湾人の人ばかり。それは大橋垂水側舞子公園に、今の台湾の基礎を創り出した孫中山先生の記念館・移情閣があるからですが。
マンションにすれば100階建の主塔297mは大震災で倒れもせずにすくっと立っている。今ではタワーマンションがたくさんありますが、1995年当時はタワーマンションはどこにもありませんでしたから、この高さには驚きます。
被災民を励ました大橋
この2本の主塔の間は計画当初は1990m。しかし震災でプラス1mで1991mで約2キロ。建設が始まったのは1988年5月1日、完成が1998年4月5日で10年でこのスゴイ橋は出来てしまった。震災がなければ、もう少し早かったと言われています。地球のこの明石海峡の部分が1mも広がったのです。それを考えると地球も生きているのだと感じてしまいます。
１ｍの広がりは未製作の桁のパネルの長さを調整する事で対応でき、その後の詳しい解析でも橋に大きなダメージはなく、その技術力の高さに被災民は驚いたのです。その日本の底力、復興の光のようなものを被災者は感じたのです。自信を持っていい、上を向いて歩こうと。
自動車道路が開通前に、地域住民が橋を徒歩で歩ける日があり参加しました。下の海を観ると潮流の流れの速さを実感します。最大秒速4m。そして明石海峡大橋の下を船舶が頻繁に通ります、平均1400隻/1日。
明石海峡大橋体験展望施設
主塔に登れるツアー「ブリッジワールド」があります。予約が必要です、参加費は大人3100円。これはスリル満点。神戸側には舞子海上プロムナードが橋の体験施設としてあります。海面からの高さ約47m、陸地から約150m、明石海峡へ突出した延長約317mの回遊式遊歩道で、スリル感もあります。高所恐怖症の人はダメですが。営業9:00～18:00、GW夏休みは19:00まで。大人300円/土日祝 250円/平日。
明石海峡大橋のフォルムが一番キレイなのが明石大蔵海岸です。お時間があればこちらの海岸も散歩してみてください。たこ焼きの元となった玉子焼き（明石焼き）、たこやきよりも一回り大きくて卵がたっぷり、そして明石海峡名物の明石蛸が入ってる。ちなみに淡路島は卵の産地です。三つ葉を入れたスープで召し上がれ。私のオススメのお店は「玉子焼専門店松竹」さん、魚の棚西入り口、金光教さん前の「いづも」さん。玉子焼きとたこ焼きは大きな違いがあります、味も全く違いますが。それは焼くのに銅板を使うことや、じんこを使うことです。
明石海峡大橋を徒歩では渡れませんが、高速バスなら淡路島-舞子間を高速バスで往復できます。橋の袂に高速バス「高速舞子」バス停があります。オススメは淡路ウエスティンホテルまで行き、隣にある国営明石海峡公園、奇跡の星の植物館のふたつで花を観るのがGoo.バスは約15分、550円。本四海峡バスは新神戸、三宮駅からも乗車できます、ただし高速舞子では、下りは下車できません。
淡路島側高速SAから
明石海峡大橋
アクセス山陽電車「舞子公園駅」JR山陽本線「舞子駅」徒歩すぐ。本四海峡バス
〒655-0047 兵庫県神戸市垂水区東舞子町４
世界一の吊り橋を見ながら泳げる神戸舞子浜