神が眠る日本最古の神社、花の窟ハナノイワヤ@三重県熊野市

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日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

元祖キテレツ日本の神社の祖花の窟

神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、そこを灼かれて亡くなった後に葬られた御陵が花の窟です。

養老4/720年発刊された『日本書紀』では日本最古の神社とされています。古来からの聖地として今に続く信仰はあつく、春と秋の例祭にはたくさんの方が集まります。神社と呼ばれていますが、神社格になったのは最近明治時代のことです。

日本人は無宗教などと言われますが、神道と仏教の二つが融合した自然信仰に近い宗教を誰しも持っているのです。遺伝子の中に誰でも入っている。それは2000年前の縄文時代から、それを神社やお寺に分けたから、無宗教などと揶揄されるようになったと私は思ってます。日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

神社はこうあるべき? 御神体が目の前に

社殿はありませんから、神社というよりも墓標のあるお寺さんといった感覚です。神社と言われて驚く人もいます。高さ約45メートルの巨岩である磐座(いわくら)が神体です。というか墓標です。

御神体には「ほと穴」と呼ばれる高さ6メートル、幅2.5メートル、深さ50センチメートルほどの大きな窪みがあり、その岩陰がイザナミノミコトの葬地とされています。

この岩は「陰石」であり、観るからに柔和で女性的な雰囲気で岩に抱かれているような場所です。和歌山県新宮市の神倉神社の神体であるゴトビキ岩が「陽石」で、この花の窟と一対をなすものです。ゴトビキ岩が男岩で、花の窟が女岩ですよね。日本ではなぜだか女性の方が偉大で大きいんです。ぜひ両方のパワーストーンをごらんください。日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

紀伊の国や有馬のむらにます神は 手向る花は散らしとぞ思ふ

2月2日(春季大祭)と10月2日(秋季大祭)にお祭り御縄掛け神事があります。これは岩に大綱を引くのですが、初めて観たとき、これってしめ縄のはじまりなのかなぁと。この7本の綱が縒られた大綱には、なんと季節の花が入れられています。日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

そうここが花の窟だからです。2月はツバキ、10月はケイトウを飾るのです。

イザナミが産んだ7つの自然神、風、海、木、草、火、土、水を表す7本の綱をひとまとめにし、170メートルもの長い一本の綱を作ります。そしてその綱をイザナミのご神体である岩と境内の南側にある神木の間に渡す神事です。日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

アクセス

「花の窟(いわや)」は国道42号線沿いです。大阪駅から熊野市駅まで4時間から5時間。駅からは美しい七里御浜を眺めながら歩いて20分。バス7分。花の窟神社への参拝客は隣接する「道の駅 熊野花の窟」にクルマが停められます。駐車場は30台分あります。ここにクルマを停めて、熊野灘の海もぜひごらんください。凄い波です。

日本最古の神社花の窟@三重県熊野市

熊野灘に面した海岸線は七里御浜と呼ばれ、全長22km、砂礫海岸としては日本一の長さ

花の窟〒519-4325 三重県熊野市有馬町上地130

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