ちっちゃい電車があると聴いてナロー電車
我が子が鉄道マニアだったために、鉄道にあまり興味がなかった私も周りから色々と情報を集めては子どもと乗りに。その一つがこのチビ電車。なんだかチョロQのようだ。軽便鉄道ナロー電車と呼ばれます。物資輸送のために各地の工場・鉱山でこの軽便鉄道が用いられ、トラック輸送が主になり廃線へ。
今日本に残っている軽便鉄道ナロー電車は四日市あすなろう鉄道内部・八王子線、三岐鉄道北勢線、黒部峡谷鉄道の三つ。
遊園地にある電車と思ってください。東京ディズニーランドにあるウエスタンリバー鉄道も軽便鉄道規格です。一般的には、鉄道の線路の幅が何種類かあるというのは、鉄道マニアでないと興味ないところですから。JRの線路は１０６７ミリ、新幹線や関西の私鉄は１４３５ミリ。そしてこのナロー電車は７６２ミリ。
行楽消費拡大策なら3Daysチケット再販だよなぁ
当時関西の私鉄と市営地下鉄などが乗り放題だった3Daysチケットというものが販売されていました。2000年から2016年まで。このチケットのいいところはエリア外の東海圏の近鉄に乗る場合は、乗り越し運賃を支払えば済むということ。それを使い子どもと四日市まで、当時はまだ近鉄が所有していたナロー電車に乗りに行きました。
四日市駅で高架下の駅のようなところから、ちび電に乗るのですが、子どもははしゃいでいたのを今でもよく覚えています。私は外注会社としてあるマスコミの会社で働いていたのですが、急に仕事を発注しないと言われて途方に暮れていた時で気分は凹んでいました。
「お前大丈夫か？」
ガタガタ、ガタゴトと「お前大丈夫か？」と電車に言ってしまいそうなくらいの、おもちゃのような電車。でもちゃんと駅もあるし、踏切もあるし、そして家の軒下走っている感覚。なんだか大変な思いして、この電車は走ってんじゃないか、という感覚になったのを思い出します。運転手さんも窮屈そうに運転してるし。
運転席へばりつきの私たちを見て高校生たちは「あの親子、きっと鉄道マニア」とか言ってます。いえ違います、私は野球チームの近鉄には興味がありますが、鉄道会社の近鉄なんてのに一切興味はございませんと。子どもは駅ごとに降りて、うろちょろキョロキョロ。「下手な遊園地の電車乗せておくより、こちらの方が安上がり」と笑ってました。
2015年近鉄が路線の廃止を検討、地元で設立された第三セクター「四日市あすなろう鉄道」に運行が継続されています。是非、小鉄のお子さんをお持ちの方にはチョウオススメします。チビ電可愛いですよ。企画切符で【親子チビ電切符】でも作ってもらえないかなぁ。チョロQのチビ電車付きとかで、それなら千円でも払いますけど☺️